ホールインアンカーの種類

平行拡張型

 

平行拡張型にはダブルコーン式とウエッジ式があります。この平行拡張型も一部拡張型と同じようにアンカーについているナットを締め付けることによってアンカー内部のある部分が拡張していき、それがコンクリートに食いつくような仕組みとなっていますが、この平行拡張型の場合は、拡張していく部分が均一に拡がっていくところに特徴があります。

 

一部拡張型の場合は、いわば金属の円柱が先割れ状態になっているようなものであり、それが拡がっていく場合には、一番先の方が一番大きく拡がるような形になります。

 

これに対して平行拡張型の場合は、その拡張部の拡がりに差がなく、まんべんなく拡がっていくような形となるわけです。

 

ダブルコーン式もウエッジ式も、器材をコンクリート上にセットした状態でアンカーを穴の中にハンマーなどで軽く叩きながら挿入して行きます。そして、アンカーの座金が器材に接したところで、所定のトルク値までナットを締め付けていきます。もちろん、トルク値はメーカーの仕様に従います。

 

ダブルコーン式の場合は、トルク値によって施行管理が可能となります。また、そのアンカー自体の機構によって、目視によってトルク管理が可能となるものもあります。

 

開ける穴の深さは規定以上あればOKです。また、専用の施工機械を使用する場合には、それぞれのメーカの指示に従って作業を行ないます。